@naota344の今週のLKML - Emacs ひきこもり生活

今週は

[PATCH 0/2 v3] EXT4: Secure Delete
[PATCH] Btrfs: initial online fsck support
[PATCH 0/2 V2] ksm: take dirty bit as reference to avoid volatile pages scanning
OpenRISC Architecture: Request for review

[PATCH 0/2 v3] EXT4: Secure Delete

http://permalink.gmane.org/gmane.comp.file-systems.ext4/26548

EXT4に"Secure Delete"を追加するパッチです。ようするに削除される時に、ブロックを解放する前に0埋めしてくれます。

http://permalink.gmane.org/gmane.comp.file-systems.ext4/26547 を読んでいて

The EXT4_SECRM_FL attribute flag can be enabled useing chattr +s

とあって、え?と思いましたが、 chattr に昔から "s" オプションがあってこれが「削除時に0埋めする」というものなんですね…。

chattr には他にも

A	atimeを更新しない
a	追記モードでしか開けない
c	書きこみ時自動圧縮
D	(ディレクトリのみ)変更が同期書きこみされる
d	dumpのバックアップ対象にならない
E	(表示のみ、変更できない)自動圧縮でエラーがあった
e	エクステントを使っている
i	変更できない
j	データがジャーナルされる
S	データが同期書きこみされる
u	削除時にデータを保持する(= undeleteできる)

などがあります。

[PATCH] Btrfs: initial online fsck support

http://permalink.gmane.org/gmane.comp.file-systems.btrfs/11659

btrfs に online fsck 機能を追加しようとするpatchが書かれています。とりあえずいまのところは、エラーがあるかどうかだけがioctlで返ってきて実際の修正は行なっていないようです。技術的な面での返信もまだついていないのでこの先どうなるかはさっぱりわかりませんが…。

[PATCH for -rc6] btrfs: add missing options displayed in mount output

http://permalink.gmane.org/gmane.comp.file-systems.btrfs/11571

さいきん btrfs を autodefrag でmountしているはずなのに、 mount で表示されていないので首を傾げていましたがやはりバグだったようで。修正するパッチが出ています。

[PATCH 0/2 V2] ksm: take dirty bit as reference to avoid volatile pages scanning

http://permalink.gmane.org/gmane.linux.kernel.mm/65219

ksmはマージする候補を探索する時に、checksumを取っていましたがそれをpageのdirty bitをヒントに使うことでもっと速くしようというpatchです。

Preliminary benchmarks show that the scan speed is improved by up to 16 times on volatile transparent huge pages and up to 8 times on volatile regular pages.

とありますし、なかなか期待できるのでしょうか。

OpenRISC Architecture: Request for review

http://permalink.gmane.org/gmane.linux.kernel/1157086

オープンソースのCPUアーキテクチャOpenRISCをLinuxでサポートするpatchが投げれていました! なかなか胸が熱くなるものがありますね。