@naota344の今週のLKML - Emacs ひきこもり生活

今週は

プロセスの状態をHDDなどに保存(チェックポイント)して、あとで復帰(リストア)できる機能を追加するパッチのRFC v2です。

今回面白いのはリストアのために新たな拡張ELFフォーマットを導入して、そのファイルをexecすることで実現しようとしていることです。このファイルは、保存されたプロセスのVMAやレジスタなどのデータなどをプログラムヘッダに保存しています。

しかし、セキュリティやrace conditionの問題などがTejunによって指摘されています。

execの部分はへたにいじるとセキュリティホールを作りやすいデリケートな部分ですから注意が必要ですね…。

Linux Plumber's Conference で出てきたWish listのメールです。

いくつか抜粋すると

(ioctlを使った?) mount済のFATボリュームのdisk labelを参照・編集するインタフェース
- これは他のファイルシステムでも同様に実装できるといいね、と言われています
/sys/devices/system/cpu/cpuX/modalias に CPUによるmodalias fileを作る
- ようするにKVMをmodprobeする時にkvm-amdかkvm-intelかを自動的に判別してaliasを作ってくれるのでしょう
environをいじらずにargvを変更できるようにする
- psで見える名前をもっと簡単に変更できるようにしよう、ということでしょうか。

また、これ以外にも特にcgroupが多くあげられていました。こうやってアイデアがあがっていると興味のある分野の議論に入るきっかけになっていいですね。

kernel.orgがストップして…その後再開してからしばらくがたちますが、カーネルの開発ツリーをたばねるlinux-nextにいまだ把握されていないツリーがリストアップされています。

実に63もあって、その中にvfsやらext3やらもあります…なかなか驚きです…。 kernel.orgの影響はやはり大きいものですね。